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​​母乳分泌について

足りない・減った気がする、母乳をあげているとすぐに寝る・ひっぱる・怒る・泣く・すぐに離す、いつも泣いている、ずっと飲んでいる

分泌過多

すぐに張ってきて痛い・つらい、赤ちゃんがむせて飲んでくれない、乳房が硬い・ゴリゴリしている

授乳の様子が気になる ちゃんと飲めているのか、姿勢がつらい、ひっぱる・噛まれる・落ち着かない

直接くわえられない 搾母乳をあげている、補助器具を使っている、授乳姿勢になると泣く

乳頭トラブル 痛み、傷、硬い、腫れている、乳頭に何かできている、つまり

乳房トラブル

つまり・乳腺炎症状/しこり、痛み、熱・だるさ・関節痛・頭痛

​授乳のあとも乳頭や乳房がズキズキ痛い、乳房の奥~背中に強い痛みがある

赤ちゃんの食欲・成長 離乳食がすすまない、体重が少なめ・多め

断乳・卒乳・離乳 進め方について相談したい、離乳は完了したが乳房に違和感や痛みがある

妊娠中の母乳相談 乳頭の形が心配、手入れがわからない、入院中から母乳のみで頑張りたい

SNS母乳保育補助システムの使い方 縁が結ばれたわが子に授乳をしたい方

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母乳分泌

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​​母乳分泌について(長いです)

母乳分泌の過程には3段階あります。

①~産後2日目、②3-4日目から8日、③9日目以降から離乳するまで。

最初の①は、そのあとの分泌を加速させるために、早期に授乳開始してオキシトシンというホルモンを分泌させることが大事な時期です。オキシトシンは痛み・不安・苦痛・精神的状況・ニコチン・アルコールなどで、分泌が邪魔されます。産後すぐに肌と肌をふれあう、早期の授乳・搾乳、いつでも授乳する、痛みの緩和、適切な休息など、産院にお願いしてみましょう。

②は、多くの方は入院中の期間です。乳房を「母乳を生産する組織」に変えていく時期で、分泌量が加速して増える時期です。これは授乳回数に比例して育っていくので、授乳が次の日からであったり、ミルクを飲み過ぎてくわえてくれない、補助器具や搾乳器を使用するだけで乳輪や乳頭が直接刺激されない、などにより分泌が停滞します。また、いわゆるガチガチに張った状態になり、授乳ができない・乳首が傷つく、搾乳しても張りかえして痛い、という事態になります。

退院してすぐに相談室に駆け込まれる場合は、この時期です。桶谷式手技では、痛みの少ないマッサージで乳房状態をととのえます。分泌の流れをよくすることで張りかえしもおさまり、乳輪や乳頭のやわらかさも戻るため授乳時の痛みもよくなります。そのうえで、乳首の痛み・傷や赤ちゃんの適切な補足量、お母さんの疲労なども考えながら、分泌するしくみが正しく育っていくように方法を考えます。

ここまでが順調に経過したならば、③は、飲んだ(搾乳した)量に応じて母乳の生産量が決まる時期です。飲めば飲んだだけ出るようになる、ということですね。ミルクをたくさんあげて起きてくれなかったり、回数は多くあげているけれど飲みとってくれなくて乳房に母乳がたまっていたりすると、母乳を作る量が抑制されていきます。赤ちゃんに必要な母乳量のバランスをとるしくみですが、適切に排乳していないと母乳量が足りなくなるか、増えていきません。

母乳が足りない気がするというご相談の中で、実は作っているけれどうまく出せていない、ということが割とあります。②の時期の硬さだけが残り、搾乳しても出ないし、赤ちゃんがくわえても飲みとれない、もしくは以前はポタポタ簡単に出ていたのに、張りがなくなってから赤ちゃんが簡単に飲めなくなって怒っている、という状態です。これも桶谷式手技でととのえます。乳房・乳頭がやわらかくなり排乳しやすくなるので、本来の母乳分泌のしくみが出来上がっていた場合は、手技により比較的早く母乳育児が軌道にのります。

母乳をよく飲んでもらうために、赤ちゃんの成長を確認して適切な哺乳量、授乳回数なども考えます。

赤ちゃんが泣いていること、眠ってしまうこと、逆に眠ってくれないこと、赤ちゃんがおなかを空かせていないだろうか、とお母さんの不安は尽きないでしょう。母乳育児っ子のサインや個性的な成長パターンなどもお話ししながら、お母さんが自信をもって母乳育児にむかえるよう付き添います。

 

このように母乳分泌には、赤ちゃんがよりしっかりとくわえたり飲みとることが必要ですが、赤ちゃん側の食欲・口の使い方や口の筋力により難しいこともあります。一方、お母さんの出血(貧血)・疲労・むくみ・精神状態によっても分泌の進み方は影響されます。

①-③の時期をとおして、解決していないこと、母乳分泌に与えている影響、何を優先するとよいのかは一人ひとりでとても幅広く、解決のしやすさもそれぞれです。あなたに必要な方法は何かを考え、桶谷式手技でよりよい状態に変化させていきます。

母乳をつくる仕組みが時期によって変わるため、それぞれの時期に望ましい状態であれば、母乳は順調に増えていきます(どうしても母乳が出ないかたは数%いるといわれています)。逆をいえば、どこかの時期で難しいことがあった場合は、早めに取り除いてしまいましょう。

赤ちゃんと離れているなどで搾乳を頑張っているお母さん。搾乳器の助けをかりることは長い搾乳期間をのりこえるために必要な選択です。つけ加えると、母乳分泌のしくみからいえば、乳輪に刺激が不足することは分泌量に影響します。時には手を使って搾乳したり乳輪・乳頭を刺激すると、分泌が維持されやすいです。

 

 

分泌過多

分泌過多は、よく出るということで、うらやましがられることが多いですが、それが痛みや不快感、授乳するときに支障がある場合は、ご本人はとても辛いものです。入院中からガッチリと張り、1-2時間で痛くなるような状態が数か月たっても続いているのを我慢されている方も多いのではないでしょうか。

桶谷式手技は、乳房の母乳分泌のしくみをととのえますので、分泌過多でも必要な量に落ち着いていきます。​そのうえで搾乳する量や、搾るタイミングなど、乳房状態・赤ちゃんの授乳状況によって、それぞれにご提案します。

分泌過多の場合、赤ちゃんもムセないように小さい口で飲んでいる場合が多く、乳頭トラブルやつまりなどを引き起こしやすくなります。しこりが残りそれがかえって乳房状態を悪くし、分泌過多がおさまらない悪循環にもなります。遊び飲みや飲みムラ、離乳期に入って哺乳量が減り始める前に、さし乳(授乳の時に必要な量だけ作る)になっていると、その時期のトラブルを避けやすいでしょう。

 

授乳の様子が気になる 

授乳は「正しい」というよりは「自然な」態勢があります。

お母さんも赤ちゃんもリラックスしていること、二人が密着していること、赤ちゃんが大きく口をあけられる姿勢・乳首との位置関係、など。また、哺乳瓶などのくわえかたの癖がある場合は、とりのぞきます。

赤ちゃんが十分に母乳を飲めている様子がお母さんにもわかるよう確認します。

いつも楽しそうに授乳している赤ちゃんが、モゾモゾ落ち着かなかったり、乳首をひっぱたりする場合は、トラブルの前兆です。いつものように母乳が出てこない、母乳の味がいつもと違う、乳首が硬くなっている、などを教えてくれています。「あれ、なんかおかしいですけど?」といった顔でお母さんをみつめてきます。噛まれたり、つまって痛くなる前になおしてしまいましょう。

​ちなみに、授乳中お母さんがスマホやテレビでよそ見をしていても、赤ちゃんに怒られます。授乳は母乳でおなかが満たされるだけでなく、肌をふれあい、目をみつめあって、愛着のやりとりをする大切な時間でもあります。

直接くわえられない 

お母さんの乳房や乳輪・乳頭が硬い、痛くて授乳ができない、分泌しにくいなどの場合と、

赤ちゃんの口や舌の形・筋力・使い方、食欲などでうまくいかない場合があります。

何が理由でくわえられないのか、飲みとれないのかをできる限り明確にして、それにあわせた授乳を試していきましょう。赤ちゃん側に困難な理由がない場合、桶谷式手技で乳房状態が改善されれば、多くの方は当日にすぐにくわえられるようになります。陥没乳頭や乳輪のしこりが大きく硬いとか、赤ちゃんに理由がある場合などは、赤ちゃん個々に必要な飲み方のトレーニングや分泌が維持できるよう手当てしながら直接授乳を目指します。

また、授乳練習は赤ちゃんの気持ちを聞きながら行うことが大切です。例えば、赤ちゃん自身は一生懸命飲もうと思っているのに、探しても乳首が口におさまらない、乳首が伸びなくてすべるなど、それは赤ちゃんにとっては「頂戴」といっているのに焦らされている状態です。また、くわえていても母乳がうまく出てこないことが空腹のまま繰り返されると、これはおなかを満たすものではないと考えてしまうことがありますす。もちろん、授乳の練習をすること自体は問題ありませんし、くわえてくれるのであればなるべく飲んでもらうことは分泌を増やすためにとても大切なことです。ただし、赤ちゃんがとてもおなかが空いていて怒っているのにくわえる練習を続けたり、乳首がみつからなくてイライラしてきた様子の時にまだ続けることは、気を付けます。共同作業の練習ではなくケンカになってしまいます。赤ちゃんは次第に、もっと大きくもっと激しく泣かなければ、お母さんに伝わらないのだと考え、最終的には授乳をしようと抱きかかえただけで、身体じゅうで抵抗するようになってしまいます。

あげたいのに飲ませてあげられない、あげたいのに泣かれてしまうことは、お母さんにとってとても悲しく辛いことだと思います。でもね、お母さんを、お母さんのおっぱいを嫌っている訳ではないですよ、「おなかがすいてるのー」と負けじと主張しているだけなんです。ただし、ケンカはしないに限りますし、早く仲直りすることが肝要です。

乳頭・乳房のトラブル 

トラブルは色々なことが影響しあって起こります。お母さんの生活が乳房に影響し、その母乳の状態が赤ちゃんに影響し、その赤ちゃんの体調と飲み方がまた、お母さんの生活と身体・乳房に影響していきます。なるべく引き金になった原因が推定されると予防にもつながりますが、影響しあって変調を引き起こす代わりに、カバーしあって改善もしてくれます。何かだけ厳しく節制しようと思っても大変です。日頃から、バランスのよい食生活、適度な休息を含めた日常生活のサイクル、体調の管理、リズムの整った授乳など、プラスマイナス補い合いながらトータルでプラスになるよう心がけると続けやすいかと思います。

​トラブルがおきた時の対処法もお伝えしていますが、乳房を強く圧迫するマッサージや、無理な搾乳をすることで悪化したり、乳頭先端にできた白斑・水泡・傷はその状態により手当てが変わりますので、あまり我慢せず早めの来室をおすすめします。時間が経過するにつれ、頑固でなおりにくい状態になっていきます。

桶谷式手技では、つまりやしこりを解消するだけでなく、その時に悪くなってしまった母乳の出やすさや、乳頭のゆがみ・飲み癖などもきちんと整えていきます。トラブルを避けられなかった、不調になっていた乳房状態そのものを整え、元気に戻します。

最初に述べたように様々な影響で、特に変わりない日々を過ごしていても乳房が不調になることもあります。乳房がチクチクする、赤ちゃんが乳首をひっぱる、授乳後もスッキリせず硬い感じがする、など不調を感じたら早めに桶谷式手技で乳房を整えることで、他のマイナスの影響に耐えうる体力のある乳房状態を維持できます。いつも良い状態で、その乳房からつくられた溜まっていない母乳を赤ちゃんに飲んでもらい、お母さんも赤ちゃんもともに健やかに過ごしましょう。

また、トラブル、ことに乳腺炎の方の対応は、症状を改善させていく手技と症状を判断する経験が必要で、専門性をもつ桶谷式がとくに頼りにされる場面のひとつでもあります。

赤ちゃんの成長 

『ごあいさつ』でも触れましたが、母乳育児っ子は、その生き様も、体重増加や発育・発達も、離乳食のすすみ方も、おっぱいの卒業も、本当に千差万別で実に個性的です。

​大事なことは「ゆっくりでも健康に成長しているか」どうかです。体重や身長、発達などは、WHOやそのほかの科学的根拠に裏付けられた指標をもとに観察し、「発育不良」との判別をしています。

とくに体重はわかりやすく目で確認できる数値なので、お母さんが敏感になりやすいですが、そもそも母子手帳の成長曲線には混合・人工栄養の赤ちゃんも含まれていますので、個性的な母乳育児っ子をあてはめることができません。例えば、生後2-3か月までは人工栄養児よりも大きく育ちますが、1歳時点では体重は少なくなります。それでも身長や頭囲に差はないことが多く、小児期や成人期では人工栄養児よりも身長が高くなります。おもしろいですね。また、WHOの指標では、生まれた後一旦減った体重がもとに戻るのは生後10-14日で、1か月の頃には一番減った体重から450g位増えているのが母乳育児っ子のパターンだとしています。一生懸命母乳を頑張っていたのに、2週間検診、1か月検診で、一日当たりの体重増加が30gになっていない、母乳が足りていない、といわれて悲しい思いをした方も多いでしょう。生まれた時の体重や妊娠週数、赤ちゃんの体質によっても成長の仕方は違ってきます。

相談室では、母乳の分泌状態、赤ちゃんの授乳状況も確認したうえで、お母さんの希望と不安を伺いながら、それぞれの赤ちゃんの健やかな成長と、母乳育児を守っていきます。

断乳・卒乳・離乳 

最後まで満足するだけ飲めますように。飲みやすい状態で気持ちよく飲めますように。離乳後の乳房にトラブルがありませんように、と桶谷式では断乳をするときに、事前のお手入れをしています。

その場合、お子さんやご家族に合った断乳のスケジュールや段取りなどを事前にお話しできます。

よく飲んでいてまだ分泌が多い方、トラブルが多い方、最後にきれいに終わろうとお考えの方、通常では断乳後3-4回の手技を行います。

桶谷式ではこのように「断乳」することをおすすめしてはいますが、卒乳の方、ご自分で断乳した方のケアもさせていただいています。

離乳の方法と同様に離乳の月齢についてもそれぞれですが、「母乳育児」はお母さんとお子さん二人の努力と協力で始まったもので、愛情を深める長い時間をともに過ごしてきたものですから、お母さんの決断とともに、お子さんの意見も聞いてくださいね。

赤ちゃんには、いま授乳行為がなくなるとストレスが大きい、という不安定な時期・タイミングがあります。逆に、赤ちゃんから卒業できるよう背中を押してあげることが必要な場合もあるでしょう。もちろん、まだまだ飲ませたい場合のお母さんの想いは大切に。周りの雑音に従ってやめては悔いが残ります。

いずれにしても、「断乳・卒乳」は、誰かに一方的な決定権があるわけではありません。お母さんが「充分に母乳をあげられた」と、そして、お子さんが「頑張って乗り越えてお兄ちゃん・お姉ちゃんになった」と、満足して終えることが大切です。

妊娠中の母乳相談

妊娠中に産院で、乳房の手入れや母乳育児についての話を聞いて、直接授乳ができるのかしら、手入れは充分かしら、と不安に思うこともあると思います。授乳は産まれた赤ちゃんとの共同作業ですから、乳房や乳首の大きさ・長さ・形など、基本的には悩みすぎる必要はありません。赤ちゃんにとって、それがお母さんのおっぱいですし、実際、どのような乳首でもとても上手にくわえます。それでも、妊娠中によりよい状態に近づければ、より早い時期に軌道にのることができます。

また、産後に張って硬くならないように、哺乳瓶によってくわえ方が混乱しないように、分泌が低下しないようになど、母乳育児をすすめるために入院中にできることもたくさんあります。

産院で対応可能なこと、難しいこと、乳房の状態などをふまえて、あなたの妊娠中~産後の入院生活について一緒に考えます。

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